エンジニアになるには、プログラミングスクールに通うべきか?
エンジニアを目指す人にとって、「プログラミングスクールに通うべきか?」という疑問は一度は悩むポイントです。独学でも始められるし、最近は動画教材や書籍も充実しています。一方でスクールは体系的に学べる上に、就職支援やメンターの存在が魅力です。では実際のところ、どちらが良いのでしょうか。
プログラミングスクールに通うメリット
効率よく学習できる
まずスクールの最大のメリットは学習の最短ルートが用意されていることです。プログラミングは「何を」「どの順番で」「どこまで」学べば良いのかが初心者には非常に分かりにくい分野。スクールではカリキュラムが整っているため、最短距離で基礎固めができます。また、質問ができる環境があるため、挫折しにくいのも大きなポイントです。
転職サポートが充実している
さらに、多くのスクールでは転職サポートが充実していて、ポートフォリオの添削や企業紹介をしてくれるところもあります。未経験から転職したい場合、こういったサポートはかなり心強いと言えます。
プログラミングスクールにデメリット
費用が高い
一方で、スクールは費用が高いのがデメリット。数十万円が必要なケースも珍しくなく、投資として覚悟が必要です。また、スクールに通うこと自体が目的化してしまい、受け身のまま学習してしまう人もいます。プログラミングは結局「自分で調べ、自分で作る経験」が欠かせないため、能動的に学べないと伸び悩むことがあります。
では独学はどうかというと、最近は無料・低価格の教材が増え、環境としては十分です。特に自走力を早いうちに鍛えられるため、現場に出てからの成長速度が早い人も多くいます。ただし、独学はどうしても壁にぶつかりやすく、挫折率が高いという現実があります。
まとめ
結論としては、「どちらかが絶対に正しい」というよりも、自分がどのスタイルなら継続できるかを基準に判断するのがベストです。短期間で効率的に習得し、転職まで見据えているならスクールは大いに価値があります。一方で費用を抑えたい、ある程度自分で学べる自信があるなら、独学でもエンジニアになることは可能です。
どちらを選ぶにしても共通して大切なのは、「学び続ける姿勢」。スクールでも独学でも、手を動かし続けた人が最終的にエンジニアへの道を切り開いていきます。
さらにもう一つ付け加えると、エンジニアという職業は「学習の不確実性」に慣れる必要があります。技術は常にアップデートされ、昨日の正解が今日の正解とは限りません。スクールに通うにせよ独学にするにせよ、この“変化に対する耐性”を早い段階で身につけられるかどうかが、長期的なキャリアの分岐点になります。何から学び始めるかよりも、学び続けられる環境をどう作るか。そこを基準に選ぶと、後悔のない第一歩を踏み出せるはずです。

