「怒り」がわいてきたとき、どうしていますか? 〜怒りはダメな感情?いいえ、大切なサインです〜
保健師でカウンセラーの下園です。
「なんでこんなに腹が立つんだろう」
「怒ってはいけないのに、抑えきれない…」
そんなふうに、自分の怒りに戸惑ったことはありませんか?
今回は、保健師・カウンセラーとしての視点から、怒りの正体と上手な向き合い方についてお伝えします。
◆ 「怒り」という感情を分解してみると…
怒りは、「これ以上傷つきたくない」「自分を守りたい」という防衛反応から生まれる感情です。
でもその“外側”にある怒りの“内側”には、実はこんな感情が隠れていることがよくあります。
•悲しみ(わかってもらえなかった…)
•不安(この先どうなるの…)
•寂しさ(大切にされていない…)
•無力感(自分には何もできない…)
怒りは“第二感情”とも言われます。つまり、本当に感じている別の感情を守るために表に出てくる感情なのです。
◆ 「怒り」を感じることは、よくないこと?
いいえ、怒りそのものは悪い感情ではありません。
むしろ、「これは私にとって大事なことです」と教えてくれる大切な心のサインです。
たとえば、
•自分の大切にしている価値観が踏みにじられたとき
•不公平や理不尽に直面したとき
•境界線が越えられたと感じたとき
そんなときに「怒り」が湧くのは、自分を守る感情がちゃんと働いている証拠でもあるのです。
問題になるのは、「怒りをどう扱うか」です。
怒りを無理に抑えこんだり、逆に爆発させてしまったりすると、自分も相手も傷ついてしまいます。
◆ 「怒り」を感じたときにできること/避けたいこと
◎やってみたいこと
•「私は何に傷ついたのか?」と問いかけてみる
→ 怒りの下にある“本当の気持ち”を見つけるヒントに
•いったんその場を離れて、身体を動かす・深呼吸する
→ 脳をクールダウンさせ、反射的な行動を防ぎます
•安全な場所で言葉にしてみる(ノート、信頼できる人、専門家など)
→ 怒りの構造を整理することで、自分を責めずにすみます
△避けたいこと
•その場で感情に任せて言葉をぶつける・物に当たる
•「怒ってはいけない」と自分を責めて抑えこむ
•SNSなどで即時的に発信する(後悔の元になりやすいです)
◆ 最後に:怒りは“悪”ではなく、“伝えたいこと”の別の形
怒りは、あなたの心の奥からのSOSや、大切な価値観への“気づき”を知らせてくれるメッセージです。
上手に受け止め、扱うことができれば、それは自分を知る大きな手がかりになります。
「怒り」に飲み込まれるのではなく、「怒りに教えてもらう」視点で、心と向き合ってみませんか?
怒りに疲れたとき、感情の整理がうまくいかないときは、私たち専門職もあなたの味方です。
いつでも、安心して頼ってくださいね。
「なんでこんなに腹が立つんだろう」
「怒ってはいけないのに、抑えきれない…」
そんなふうに、自分の怒りに戸惑ったことはありませんか?
今回は、保健師・カウンセラーとしての視点から、怒りの正体と上手な向き合い方についてお伝えします。
◆ 「怒り」という感情を分解してみると…
怒りは、「これ以上傷つきたくない」「自分を守りたい」という防衛反応から生まれる感情です。
でもその“外側”にある怒りの“内側”には、実はこんな感情が隠れていることがよくあります。
•悲しみ(わかってもらえなかった…)
•不安(この先どうなるの…)
•寂しさ(大切にされていない…)
•無力感(自分には何もできない…)
怒りは“第二感情”とも言われます。つまり、本当に感じている別の感情を守るために表に出てくる感情なのです。
◆ 「怒り」を感じることは、よくないこと?
いいえ、怒りそのものは悪い感情ではありません。
むしろ、「これは私にとって大事なことです」と教えてくれる大切な心のサインです。
たとえば、
•自分の大切にしている価値観が踏みにじられたとき
•不公平や理不尽に直面したとき
•境界線が越えられたと感じたとき
そんなときに「怒り」が湧くのは、自分を守る感情がちゃんと働いている証拠でもあるのです。
問題になるのは、「怒りをどう扱うか」です。
怒りを無理に抑えこんだり、逆に爆発させてしまったりすると、自分も相手も傷ついてしまいます。
◆ 「怒り」を感じたときにできること/避けたいこと
◎やってみたいこと
•「私は何に傷ついたのか?」と問いかけてみる
→ 怒りの下にある“本当の気持ち”を見つけるヒントに
•いったんその場を離れて、身体を動かす・深呼吸する
→ 脳をクールダウンさせ、反射的な行動を防ぎます
•安全な場所で言葉にしてみる(ノート、信頼できる人、専門家など)
→ 怒りの構造を整理することで、自分を責めずにすみます
△避けたいこと
•その場で感情に任せて言葉をぶつける・物に当たる
•「怒ってはいけない」と自分を責めて抑えこむ
•SNSなどで即時的に発信する(後悔の元になりやすいです)
◆ 最後に:怒りは“悪”ではなく、“伝えたいこと”の別の形
怒りは、あなたの心の奥からのSOSや、大切な価値観への“気づき”を知らせてくれるメッセージです。
上手に受け止め、扱うことができれば、それは自分を知る大きな手がかりになります。
「怒り」に飲み込まれるのではなく、「怒りに教えてもらう」視点で、心と向き合ってみませんか?
怒りに疲れたとき、感情の整理がうまくいかないときは、私たち専門職もあなたの味方です。
いつでも、安心して頼ってくださいね。