寂しい…その感情を、ひとりで抱え込まないでください ~「寂しい」を分解し、健やかに向き合うために~

保健師でカウンセラーの下園です。

「なんだか、すごく寂しいな」と感じることはありませんか?
誰かと過ごしていても、にぎやかな場所にいても、ふとした瞬間にこみあげてくる“寂しさ”。

今日はこの「寂しい」という感情について、保健師・カウンセラーの立場からお話しします。


◆ 「寂しい」という感情を分解してみると…
「寂しい」は、実は複数の感情が重なり合ってできている“感情のかたまり”です。

たとえば──
•つながりたいのに、つながれないと感じるとき
•自分が誰かにとって優先されていないと感じたとき
•安心して本音を話せる相手がいないと感じたとき
•未来に対する不安や、孤立感を抱えたとき

こうした場面に共通するのは、「大切にされたい」「理解されたい」「ひとりでいたくない」という、とても人間らしい願いです。

だからこそ、「寂しい」は弱さではなく、“つながりを求める力”のあらわれとも言えるのです。


◆ 「寂しい」と感じることは、よくないこと?
結論から言えば、寂しさを感じること自体は、まったく悪いことではありません。

それどころか、「私は今、何かを必要としている」と教えてくれる、大切な感情のサインです。

ただ、寂しさを“ないこと”にしてしまったり、強く否定したりすると、

・本当の欲求に気づけなくなったり
・他者や物事に過剰に依存してしまったり
・反対に人との関係を遠ざけてしまったり

することがあります。

だからこそ、「私は今、寂しさを感じているんだな」とやさしく気づいてあげることが、心の健やかさにつながります。


◆ 「寂しい」と感じたときにできること/避けたいこと
◎やってみたいこと
•「今、自分は何を求めている?」と問いかけてみる
 →人との会話?安心感?体の疲れを癒すこと?
•小さな「つながり」をつくってみる
 →短いLINE、お気に入りのカフェでの店員さんとのやりとり、本屋さんで選ぶ一冊
•寂しさを言葉にして、誰かに伝える
 →「寂しい」と言える相手がいることが、まずは支えに

△避けたいこと
•寂しさをまぎらわすためだけの行動(暴飲暴食、浪費、無理な約束など)
•「こんなことで寂しいなんて」と自分を責めること
•他人と自分の幸せを比較すること


◆ 最後に:寂しさは、あなたの心が生きている証
「寂しい」と感じられるのは、それだけ誰かとつながって生きていたいと願っているから。

その感情を否定せず、「私は今、誰かと温かくつながりたいんだな」と見つめられたとき、あなた自身との関係も、少しずつやさしくなっていきます。

どうかその寂しさを、ひとりで抱え込まないでください。必要なら、私たちのような専門家の力を借りることも、素晴らしい選択です。

あなたが、あなたらしく心を保てますように。

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